ミュージアムの活用 研究・活動の成果

平成26年度 第1回研究会「災害を見据えた博物館連携のあり方について」

日時:4月14日14:00
場所:国立民族学博物館大演習室
出席者(あいうえお順、敬称略):
  宇田川滋正(文化庁 文化財部)内田俊秀(文化財保存修復学会 災害対策調査部会)
  岡田健(東京文化材研究所)     河村友佳子(元興寺文化財研究所)
  小林万里絵(千里文化財団)     末森薫(国立民族学博物館)
  園田直子(国立民族学博物館)   田井東浩平(土佐山内家宝物資料館)
  西岡圭司(千里文化財団)        橋本沙知(元興寺文化財研究所)
  日髙真吾(国立民族学博物館)   間渕創(三重県総合博物館)
  森井順之(東京文化材研究所)   山梨絵美子(東京文化材研究所)
  和髙智美(文化創造巧芸)

プログラム

14:00から14:30 「文化財保存修復学会 災害対策調査部会の主な活動」
                            内田俊秀(文化財保存修復学会 災害対策調査部会)
14:30から14:40 質疑応答
14:40から15:10 「こうちミュージアムネットワークの活動-地域資料保存に向けた新たな取り組み-」
                            田井東浩平(土佐山内家宝物資料館)
15:10から15:20 質疑応答
15:20から15:30 休憩
15:30から16:00 「三重県における博物館ネットワークの災害対応について」
                            間渕創(三重県総合博物館)
16:10から16:20 質疑応答
16:20から16:50 「文化庁における災害時の体制について 3.11以降の動き」
                            宇田川滋正(文化庁 文化財部)
16:50から17:00 質疑応答
17:00から18:00 ディスカッション


研究会概要

「文化財保存修復学会 災害対策調査部会の主な活動」
内田俊秀(文化財保存修復学会 災害対策調査部会)
  文化財保存修復学会災害対策調査部会の設立当初から活動されている、内田俊秀氏より、これまでの活動の概要と今後の課題について発表された。学会という特殊性がもつ災害支援の制約と、保存修復の専門家集団として果たせる役割、さらには、他団体との交流事業の必要性についてコメントされた。


「こうちミュージアムネットワークの活動-地域資料保存に向けた新たな取り組み-」
田井東浩平(土佐山内家宝物資料館)
  土佐山内家宝物資料館の田井東浩平氏より、自身が参加されているこうちミュージアムネットワークの活動の概要と災害時における具体的な対策および今後の課題について発表された。文化財保護行政という枠組みだけでなく、緩やかなつながりを持つ博物館ネットワークを日常的に連携させ、非常時に備える体制について報告がなされた。


「三重県における博物館ネットワークの災害対応について」
間渕創(三重県総合博物館)
  三重県総合博物館の間渕創氏より、三重県における博物館ネットワークの災害時の方針、具体的な対策および今後の課題について発表された。また、本ネットワークにおける三重県総合博物館の中心的な役割、史料ネットをはじめとする三重県内の他のネットワークとの連携の必要性について報告がなされた。


「文化庁における災害時の体制について 3.11以降の動き」
宇田川滋正(文化庁 文化財部)
  文化庁文化財部の宇田川滋正氏より、災害時の対策として文化庁内に設置されている組織の概要と被災ミュージアム再興事業の概要をはじめとする、補助金制度の内容について発表がなされた。また、地方博物館と文化庁との連携の在り方についても言及された。


ディスカッション
  文化財保護行政について、支援事業の在り方について協議された。また、災害時の対策として大学・博物館・資料ネット・学会等、各機関のゆるやかな連携の必要性と、これらのネットワークがどのように行政と協力関係をもつのかについて、議論された。





公開シンポジウム「災害と展示」

シンポジウムの趣旨
  現在、人間文化研究機構連携研究「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究─ 大学共同利用機関の視点から」では、東日本大震災の被災地が自身の文化遺産をどのように継承し、活用しながら復興への道をたどっていくのかについて議論を進めながら研究活動を展開しています。本シンポジウムはその研究活動の一環として、博物館における災害展示に着目し、その意義と可能性について検証しようとするものです。
  日本の博物館・美術館などの展示施設は、阪神・淡路大震災をはじめ、新潟県中越地震、東日本大震災という大災害に直面しました。これらの経験からえた教訓を今後の研究・活動に活かすため、災害に対し展示はどうあるべきか、あるいは災害に強い展示とはどのようなものかということを、これまでの事例から検討したいと思います。また、災害そのものや災害の経験はいかにして展示すべきか、あるいはこの震災の記憶を後世に伝えるためには、どのような展示が求められるのかについてもあわせて議論を展開します。

実施内容
開催日:2014年3月16日(日)
会 場:国立民族学博物館 第5セミナー室
定 員:80名(申込不要・当日先着順)
主 催:国立民族学博物館人間文化研究機構
共 催:日本展示学会


                                            プログラム

  13:00〜13:05            開会挨拶 須藤 健一(国立民族学博物館長・実行委員長)

  13:05〜13:45            基調講演「災害を展示することの意義と課題」
                                   小林繁樹(国立民族学博物館教授・日本展示学会副会長)

  13:45〜13:55            休憩

  13:55〜14:20            企画展「歴史と文化を救う」を振り返る
                                   日髙真吾(国立民族学博物館准教授)

  14:20〜14:45            復興のキュレーション ─ 被災資料を陳列して行う聞書きの試みから
                                   加藤 幸治(東北学院大学准教授)

  14:45〜15:10            人と防災未来センターの展示制作
                                   一瀬 勇(トータルメディア開発研究所チーフプロデューサー)

  15:10〜15:20            休憩

  15:20〜16:20            パネルディスカッション 「災害展示を考える」
                                   コーディネータ  野林 厚志(国立民族学博物館教授)
                                   パネラー          小林 繁樹(国立民族学博物館教授・日本展示学会副会長)
                                                       加藤 幸治(東北学院大学准教授)
                                                       日髙 真吾(国立民族学博物館准教授)
                                                       一瀬 勇  (トータルメディア開発研究所チーフプロデューサー)
                                   コメンテータ    小谷 竜介(東北歴史博物館副主任研究)
                                                       橋本 裕之(追手門学院大学地域文化創造機構特別教授)

  16:20〜16:25            閉会挨拶 高橋 貴(愛知大学教授・日本展示学会会長)




雄勝法印神楽みんぱく公演の開催

  当研究会のテーマのひとつである「無形の文化遺産への支援と社会貢献」では、 東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸沿岸部のでは、民俗芸能等の無形文化遺産への支援の在り方について検証するとともに,その再生・再開がコミュニティーの復興や人びとの生活再建に果たす役割について解明することとしている。今回、この活動の一環として、研究公演「雄勝法印神楽みんぱく公演」を開催した。
  公演は、小谷竜介氏から、雄勝法印神楽についての概要説明と演目の紹介がなされ、神楽の上演がおこなわれた。観客も巻き込みながらの演舞は、迫力のあるものであり、演者と観客との一体感のもとに盛大におこなわれた。上演後、雄勝法印神楽保存会会長の伊藤博夫氏から震災から、今に至る雄勝法印神楽の活動状況についてお話があり、東日本大震災への思いを会場にいた参加者と共有する「場」となったと考える。
  また、神楽上演後、震災で流された道具類への支援として、神楽面の復元をおこなった公益財法人美術院の片山毅氏と東北歴博物館の小谷氏、そしてみんぱくの日髙の3人で、パネルディスカッションをおこなった。ここでは、神楽のアイデンティティに道具が重要な位置を占めており、雄勝法印としての道具が必要であったということが紹介された。また、神楽で使用する道具として制作が求められたことから、使用者との調整しながら復元することの技術的な難しさや面白さについての報告がなされた。
  以上の公演において、人と人との繋がりの重要さが改めて確認された。また、地域が再生、あるいは新生する場合において、いずれもこれまでの文化的な記憶というものが次の活動の契機になるということが体験でできる公演となったと考える。

開催日時:2013年11月23日
プログラム
13:30~13:35  趣旨説明(日髙真吾 国立民族学博物館)
13:35~13:40  館長挨拶(須藤健一 国立民族学館長)
13:40~13:45  神楽解説(小谷竜介 東北歴史博物館)
13:45~15:10  雄勝法印神楽演舞(蛭児・笹結・日本武尊)
15:20~16:00  雄勝法印神楽の面製作について
                                 日髙真吾(国立民族学博物館)
                                 小谷竜介(東北歴史博物館)
                                 片山毅(公益財団法人美術院)

開催趣旨
  2011年3月の東日本大震災は、東北地方の豊かな文化にも深刻な被害をもたらしました。 国立民族学博物館では、東北地方の有形、無形の文化遺産への支援活動を進めており、その活動の一端を日本の文化展示場の「東北地方のくらし」のなかで紹介しています。
  この展示は、懸命な復興活動が進められている東北地方について、より関心をもっていただくことを目的としており、このたび、宮城県の雄勝法印神楽の公演をおこなうこととなりました。三陸沿岸の伝統文化を代表する雄勝法印神楽をごらんいただき、再度、東日本大震災と東北地方へまなざしを向ける機会になればと思います。

雄勝法印神楽の概要
  雄勝法印神楽は、宮城県石巻市雄勝町に伝わる神楽で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。法印神楽とは、「法印」と呼ばれる修験者たちが在地化して集まり、近隣の神社の祭典で神楽を奉納するものである。法印神楽のなかで羽黒派の系統の雄勝法印神楽は、太鼓(宮太鼓)二台と横笛一本で、囃子を構成しており、勇壮で豪快な舞を披露する。


        小谷氏による神楽解説               須藤健一館長の挨拶


        蛭児の演舞                   笹結の演舞


        日本武尊の演舞              雄勝法印神楽の面製作について



「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎研究」漆製品応急処置ワークショップ

主催:宮城県被災文化財等保全連絡会議
日時:2013年11月19日(火)13:00~16:00
                       20日(水)10:00~15:00
場所:東北歴史博物館

11月19日(火)
参加者:18名
内容:宮城県被災文化財等保全連絡会議の方々を対象に、学芸員自らができる範囲の漆製品の応急処置について講義と実演、実習をおこなった。講義では漆製品の修復について、伝統的な漆を用いた修復事例と合成樹脂を用いた修復事例を講演した。実演では、膠をもちいた応急処置について道具の説明ののち、岩沼市教育委員会所蔵の折敷をもちいて北村繁氏による修復実演を見学した。その後、参加者全員で折敷の脚を用いて、実習をおこなった。

13:00-13:05 あいさつ
13:05-13:45 「漆工品の破損と修復」北村繁
13:45-14:05 「女乗物の保存修復」日髙真吾
14:05-14:25 「被災した漆器の応急処置マニュアルについて」和髙智美
14:25-14:45 休憩・実技準備
14:45-16:00 実演・実習


        講演の様子(北村 繁)     講演の様子(日髙 真吾)     講演の様子(和髙 智美)


        実演の様子          実演の様子         漆膜を接着後の資料


11月20日(水)
参加者:12名
内容:10時から開始。前日に接着をおこなった折敷の脚の状況を確認し、接着が不十分なものは再度、膠を注して固定する。その後、一人1点ずつ折敷本体の漆膜の接着固定ならびに外れている木地の接着固定をおこなった。


        実習の様子           実習の様子            実習の様子


        実習の様子          漆膜の接着固定         木地の接着固定



「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎研究」応急処置ワークショップ

共催:萩博物館
     :NPO萩まちじゅう博物館
日時:2013年10月11日(金)、12日(土)
場所:萩市立須佐歴史民俗資料館
内容:
   7月28日豪雨で被災した萩市立須佐歴史民俗資料館所蔵の民俗資料の応急処置として、洗浄作業及び錆止め作業をおこなう。

10月11日(8:30から14:30)
   8時半に萩博物館を出発し、9時半から作業を開始。最初に作業手順について説明をおこない、水洗作業をおこなう。午前中は雨が降っており、作業の効率がなかなか上がらなかったが、隣接する益田館のスペースを活用させていただきながら作業を進める。 午後からは雨が上がり、資料館の玄関先等のスペースを利用ながら水洗作業を進める。また、一部の資料について錆落としと錆止め(精製オリーブオイルを使用)を実施した。


        作業手順の説明         資料の運び出し         資料の水洗作業


        資料の水洗作業        資料の水洗作業      水洗後の資料整理のための準備


        大型資料の移動         錆落とし作業          錆止め作業


10月12日(8:30から15:00)
   8時半に萩博物館を出発し、9時半から作業を開始。最初に作業手順について説明をおこない、昨日に引き続き、錆落としと錆止め作業をおこなう。また、今後の資料の取り扱いについて、一時保管場所での資料整理の方向性と今後の応急処置が必要な資料について打ち合わせをおこなった。


        作業手順の説明         錆落とし作業          錆落とし作業


        錆止め作業          錆止め作業         余分な油の拭き取り作業


        余分な油の拭き取り作業       錆止め後の資料       大型資料の錆落とし作業


        作業前の様子1(8/29)     作業前の様子2(8/29)     作業前の様子3(8/29)


        作業後の様子1         作業後の様子2         作業後の様子3



「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎研究」ワークショップ

2013年度第2回例会「被災文化財の応急処置を考える」

共催:萩博物館
     :NPO萩まちじゅう博物館
日時:2013年10月10日(木)
場所:萩博物館講座室
開場:13:00
参加者:34名
開催趣旨:
   7月末に集中豪雨に見舞われた中国地方。萩市では、萩市立須佐歴史民俗資料館が冠水するなどの被害が生じ、現在、地元の博物館関係者を中心に所蔵資料の応急処置がおこなわれています。ここでは、これまで災害で被災した文化財の修理事例を紹介し、豪雨で被災した文化財の今後の対応について考えます。


                                研究会プログラム
14:00~14:05 挨拶
14:05~14:30 東日本大震災における民俗文化財の応急処置
                                日髙真吾(国立民族学博物館)
14:30~14:55 東日本大震災で被災した民俗文化財の一時保管場所の運用事例について
                                和髙智美(文化創造巧芸)
14:55~15:05 休憩
15:05~15:30 防府市阿弥陀寺で被災した大般若経の修理事例
                                岡 泰央(岡墨光堂)
15:30~16:00  意見交換



萩博物館樋口副館長からのご挨拶     会場の様子1          会場の様子2


講演の様子(日髙 真吾)    講演の様子(和髙 智美)     講演の様子(岡 泰央)



東北学院大学での被災文化財の二酸化炭素殺虫処理指導


2013年9月20日
於:東北学院大学


  宮城県石巻市鮎川収蔵庫からレスキューされた文化財を一時保管ならびに応急処置いただいている東北学院大学において、中心的に活動されている加藤幸治准教授のゼミ生を対象に二酸化炭素処理の概要と安全に関する講義と技術指導をおこなった。
  講義の内容は、次の3点に要約される。
  ①文化財への殺虫処理法のこれまでの流れ-モントリオール議定書を中心に
  ②文化財における各種殺虫処理法について
      -低酸素処理、二酸化炭素処理、低温処理、高温処理
  ③二酸化炭素処理に伴うリスク管理について


二酸化炭素処理の概要と安全に関する講義風景


二酸化炭素ボンベの取り扱い指導風景



2013年度 第2回ミュージアムの活用・広域博物館連携共同研究会


当研究会の議事録については、広域博物館連携の成果ページ に記載してあります。

  • 「大規模災害と広域博物館連携に関する総合的研究」
  • 「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究」

◆日時:9月1日(日)、2日(月)
◆場所:新潟県立歴史博物館、長岡市立中央図書館文書資料室、中越メモリアル回廊など


公開シンポジウム「救え!故郷の証-津波被災資料の応急処置と修復」

主 催:宮城県被災文化財等保全連絡会議・文化財保存修復学会
協 力:人間文化研究機構国立民族学博物館「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究」
開催日時:7月19日(金)13:00~16:30
場所:仙台市博物館ホール
定 員:先着200名 (事前申し込み不要、一般の方もご自由にご参加いただけます)

◆プログラム◆

 13:00~13:05 開会あいさつ
 13:05~13:25 装こう作品の応急処置 半田正博(東北芸術工科大学)
 13:25~13:45 石巻文化センターの立体作品レスキュー 藤原徹(東北芸術工科大学)
 13:45~14:05 油画の応急処置と修復 木島隆康(東京藝術大学)
 14:05~14:20 休憩
 14:20~14:40 被災当世具足の応急的な保存修復処置 邊牟木尚美(東京文化財研究所)
 14:40~15:00 民俗文化財の応急処置 日髙真吾(国立民族学博物館)
 15:00~15:15 休憩
 15:15~16:30 パネルディスカッション 「津波被災資料の応急処置と修復」
  コーディネイター 岡田健(東京文化財研究所)
  パネラー 半田正博、藤原徹、木島隆康、邊牟木尚美、日髙真吾

関連URL:http://jsccp.or.jp/taikai35/event.html


第2回「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究」

開催日時:6月11日(火)15:00~17:30
     6月12日(水)10:00~12:00
開催場所:国立民族学博物館大演習室

◆プログラム◆

【6月11日】
15:00~16:00 連携研究の概要と昨年度の活動報告(日髙真吾 国立民族学博物館)
16:00~16:30 ディスカッション
16:30~17:30 無形文化遺産情報ネットワークの報告
                  (今石みぎわ 東京文化財研究所・久保田裕道 儀礼文化学会)
                    無形文化遺産情報ネットワークのHPはこちら(文字をクリックして下さい)
17:30~18:00 ディスカッション

【6月12日】
10:00から12:00 日本の文化展示場における東日本大震災関連コーナーの見学と意見交換


2013年度 第1回ミュージアムの活用・広域博物館連携共同研究会


当研究会の議事録については、広域博物館連携の成果ページ に記載してあります。

  • 「大規模災害と広域博物館連携に関する総合的研究」
  • 「文化遺産の復興に向けたミュージアムの活用のための基礎的研究」

◆日時:5月26日(日)、27日(月)
◆場所:国立歴史民俗博物館・第2研修室

【5月26日(日)】
13:00~13:15(15分) 各研究代表者からのご挨拶
13:15~15:15(120分) 人間文化研究機構連携展示「東日本大震災と気仙沼の生活文化」

歴博第4室・「民俗」(尾形家住宅再現展示など)の見学
15:15~15:30(15分) 休憩
15:30~16:15(45分) 総合討議
16:15~16:25(10分) 休憩
16:25~16:45(20分) 発表:小池淳一(国立歴史民俗博物館)
「昨年度のまとめと今後の課題(仮)」
16:45~17:15(30分) 質疑応答

18:00~ 懇親会

【5月27日(月)】
10:00~10:20(20分) 発表:川村清志(国立歴史民俗博物館)
「研究会の整理と今年の予定(仮)」
10:20~10:50(30分) 質疑応答
10:50~11:00(10分) 休憩
11:00~11:45(45分) 総合討議
11:45~12:00(15分) 今後の予定の打ち合わせ

シンポジウム「文化遺産の復興を支援する一一東日本大震災をめぐる活動」

2012年3 月17日〜18 日
国立民族学博物館(代表者 日髙真吾)

 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を契機とした東自本大震災は,多くの文化遺産も被災させました。この大震災に対して民博は,被災地の支援活動を展開するため,「東日本大震災被災地支援対策会議」を設置するとともに,具体的な支援活動を展開する「東日本大震災復興支援対策チーム」を置きました。このチームには提案者の日髙も所属しており,リーダーの林勲男准教授を中心に無形文化財の復興活動の支援や動産文化財のレスキュー活動を積極的に展開しています。また,人間文化研究機構においても,文化庁の呼びかけで設立した「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会」(本部東京文化財研究所)に協力するため,迅速な予算措置をおこない,日髙真吾(民博),久留島浩(歴博),青木睦(国文研)を中心に積極的な文化財レスキュー活動を展開しました。
 現在,被災地は被災からの完全な復興は果たせていないまでも,徐々にではありますが,本格的な復興の途につきつつあります。本シンポジウムは,この1年間の活動について,一般の方を対象に紹介し,広くその活動の意義を理解してもらうことを目的としています。

プログラム

  • 第1部 3月17日

総合司会:園田直子
開会挨拶:杉本良男副館長

林勲男「国立民族学持物館における東日本大震災の支援活動と今後の課題」
小池淳一(国立歴史民俗博物館教授)「国立歴史民俗博物館における東日本大震災の支援活動と今後の課題」
青木睦(国文学研究資料館准教授)「国文学研究資料館における東日本大震災の支援活動と今後の課題」
橋本裕之(盛岡大学教授)「岩手県沿岸部における無形民俗文化財への支援活動と今後の課題」

パネルディスカッション「東日本大震災に対して人間文化研究機構ができること」
コーデイネーター:小野正敏(人間文化研究機構理事)
パネラー:林,小池,青木,橋本,葉山茂(国立歴史民俗博物館機関研究員), 久留島浩(国立歴史民俗博物館副館長),日髙真吾


  • 第2部 3月18日

開会あいさつ 須藤健一

金田章裕(人間文化研究機構長)基調講演「東日本大震災と人間文化研究機構」
岡田健(東京文化財研究所保存修復科学センター副センター長)基調講演「東日本大震災における文化財レスキュー」
日髙真吾「国立民族学持物館による被災民俗文化財のレスキュー活動①-これまでの大規模災害と東日本大震災」
林勲男「鹿踊りへの支援」
平川新(東北大学教授) 「歴史資料と災害への備え」
小谷竜介(宮城県教育委員会)「文化財保護から,文化遺産の保護へー宮城県の一技術職員の試み」

連携展示「記憶をつなぐ-津波災害と文化遺産」

日時 2013年1月30日〜3月15日
場所 国文学研究資料館

2011年3月11日に発生した東日本大震災による甚大な被害は,我々の社会に大きな試練をもたらした。原発の被害はもとより,地震・津波の傷は深く,「大震災」は現在進行中の出来事である。この企画展では,文化遺産の復興の作業に目を向け,私たちにとっての文化遺産の意義を改めて見直すとともに,その文化遺産を通じて,この震災・津波の記憶をいかに未来に継承し,次代の社会を築き上げていくのかを考える契機となればと願っている。

関連URL

企画展関連写真展「写真で見る東日本大震災と被災文化遺産のレスキュー 」

2012年5月31日~8月21日
場所 国立民族学博物館

 本企画展は,9月27日に開催する企画展「記憶をつなぐ-津波被害と文化遺産」で使用予定の写真パネルを展示しています。ここでは,被災地の博物館のひとつである仙台市博物館が作成した「仙台平野の歴史地震と津波-土と文字が語る仙台平野の災害の記憶」を展示するとともに,人間文化研究機構である国立民族学博物館,国立歴史民俗博物館,国文学研究資料館がおこなった被災文化財の救援活動について紹介します。また,大船渡市の鹿踊りの支援として活動した愛deerプロジェクトの活動も紹介しています。未曾有の被害をもたらした東日本大震災に対して,これからどんな支援活動があるのか。今,わたしたちができることを考える機会となれば幸いです。

関連URL

連携展示「記憶をつなぐ-津波災害と文化遺産」

  • 関西会場
    2012年9月27日〜11月27日
    国立民族学博物館
  • 東京会場
    2013年1月30日〜3月15日
    国文学研究資料館

 2011年3月11日に発生した東日本大震災による甚大な被害は,我々の社会に大きな試練をもたらしました。原発の被害はもとより,地震・津波の傷は深く,「大震災」は現在進行中の出来事です。この企画展では,文化遺産の復興の作業に目を向け,私たちにとっての文化遺産の意義を改めて見直すとともに,その文化遺産を通じて,この震災・津波の記憶をいかに未来に継承し,次代の社会を築き上げていくのかを考える契機となればと願っています。

関連URL

「鵜鳥神楽」みんぱく公演

2012年10月21日(日) 13:00〜14:30(12:30分 開場)
国立民族学博物館講堂

 東日本大震災から1年半が過ぎ,被災地は少しずつ復興へ向けて進み始めています。みんぱくでは震災後,有形・無形の文化遺産の復興支援を中心に活動を続けており,その取り組みの一環として,9月27日より企画展「記憶をつなぐ─津波被害と文化遺産」を開催します。本展示は,みんぱくがこれまで支援してきた文化遺産の実情をより多くの人に伝え,関心をもっていただくことを目的としています。この関連催しとして岩手県下閉伊郡普代村(しもへいぐんふだいむら)の鵜鳥神楽の公演をおこないます。伝承されてきた三陸沿岸部の文化を実際にご覧いただき,東日本大震災と東北地方へ再度まなざしを向けてもらう機会となればと願う次第です。

関連URL

国際シンポジウム「大規模災害とコミュニティの再生」

2012年年11月16日~17日
国立民族学博物館 第4セミナー室
日本語・英語の同時通訳

 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を契機とした東日本大震災の被災地では,復興計画が策定されてもその実施に向けての多くの課題を抱えた状況がいまだ続いています。未曾有の被害を受けた被災地については,オールジャパンの体制でその復興活動を加速させる取り組みは最重要課題に位置づけられたものの,混迷化する政治状況や復興財源確保の困難さもあって,復興は遅々として進展を見せていません。その一方で,次に予測されている大規模災害にどのように備えるのかという課題への取り組みもさらに推し進めていかなければなりません。本シンポジウムでは,東日本大震災被災地における「ローカルメディアによる情報発信」,「文化遺産の復興支援」,「災害の記憶の継承」の活動に注視し,大規模災害からのコミュニティの再生について,海外の大規模災害への取り組み事例も踏まえながら考えていきます。

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