「係り結び」とは、焦点構文の一種に対して国語学・日本語学で用いられてきた呼び名で、焦点を示す助詞(係り助詞)が文中の構成素に添加されるとき、その文の終末部に終止形(一般の主文を終わらせる形)でない活用語(連体形・已然形)が現れる現象を指します。上代・中古日本語および琉球語諸方言に存在する、この係り結びに類する構文は、少なくとも、シンハラ語(印欧語族)、トリンギット語(ナ・デネ語族)、ユカギール語(シベリア、系統不明)、ミングレル語(カルトヴェリ語族)にも存在すると考えられます。本ワークショップでは、日本諸語とこれらの言語をとりあげ、通言語的観点から係り結び構文を検証します。

主催

国立国語研究所共同研究プロジェクト
「日本列島と周辺諸言語の類型論的・比較歴史的研究」
「日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究」

企画・運営

ジョン・ホイットマン、 金水敏、 エディス・オルドリッジ、 長崎郁


2015年9月5日(土)・6日(日)

国立国語研究所2F・講堂


2015.09.03 ー 9月6日のプログラムに変更があります。

9月5日(土)

9:20-9:50 Registration

9:50-10:00 Opening

Session 1

10:00-10:40 ジョン・ホイットマン(国立国語研究所/コーネル大学)
Kakarimusubi from a comparative perspective: A crosslinguistic survey of Focus Scope Concord Constructions

10:40-11:20 岸本秀樹(神戸大学)
Sinhala Focus Constructions from a Discourse-Syntactic Perspective (abstract)

11:20-12:00 下地理則(九州大学)
Kakarimusubi in the Irabu dialect of Ryukyuan (abstract)

12:00-13:10 Lunch

Session 2

13:10-13:50 新里瑠美子(ジョージア工科大学)
(Old) Okinawan and Old Japanese KM in functional and diachronic perspective: Part I (abstract)

13:50-14:30 レオン・セラフィム(ハワイ大学)
(Old) Okinawan and Old Japanese KM in functional and diachronic perspective: Part II (abstract)

14:30-15:10 衣畑智秀(福岡大学)
Kakarimusubi as a device to determine the sentence type (abstract)

15:10-15:30 Break

Session 3

15:30-16:10 勝又隆(福岡教育大学)
On the position of the Old Japanese kakari particle so and the focus expressed by the clause(上代における係助詞ソの出現位置と文の焦点について)(abstract)

16:10-16:50 エディス・オルドリッジ(ワシントン大学)
Two Focus Constructions in Old Japanese Kakari-musubi (abstract)

16:50-17:30 高山善行(福井大学)
Kakarimusubi and Modality(係り結びとモダリティ)(abstract)

17:30-18:00 Discussion

9月6日(日)

9:30-10:00 Registration

Session 4

10:00-10:40 金水敏(大阪大学)
On Kakari-musubi and Focus in Interrogative Sentences in Old Japanese(上代日本語の疑問文の係り結びと焦点について)(abstract)

10:40-11:20 長崎郁(国立国語研究所)
The structural properties of Kolyma Yukaghir's kakarimusubi-like construction (abstract)

11:20-12:00 渡辺己(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
Focus Constructions in Sliammon (abstract)

12:00-13:10 Lunch

Session 5

13:10-13:50 クリストファー・デイビス(琉球大学)
Focus, Mood, and Interrogatives in Yaeyaman (abstract)

13:50-14:30 吉村大樹(アンカラ大学)
Focussing and morpho-syntactic characteristics of Turkish predicates (abstract)

14:30-14:50 Break

Session 6

14:50-15:30 三宅知宏(鶴見大学)
Kakarimusubi and Wh-Interrogative Sentences in Modern Japanese(現代日本語の不定語疑問文と「係り結び」)(abstract)

15:30-16:10 チャールズ・クイン(オハイオ州立大学)
Why izenkei in koso-focused kakari-musubi?--some considerations (abstract)

16:10-16:50 Discussion

16:50-17:00 Closing


人間文化研究機構 国立国語研究所

〒190-8561 東京都立川市緑町10-2
Tel: +81-42-540-4300 / Fax: +81-42-540-4333
URL: http://www.ninjal.ac.jp/

周辺地図

最寄駅

  1. 多摩モノレール「高松駅」より 徒歩約7分
    「立川北駅」乗車 (約3分) 「高松駅」下車
  2. 立川バス「自治大学校・国立国語研究所」より 徒歩約1分
    立川駅北口バスのりば2番から乗車 (約5分) 「自治大学校・国立国語研究所」下車
  3. 「JR立川駅」より 徒歩約20分

「JR立川駅」まで : JR中央線「東京駅」から快速で約50分,「新宿駅」から快速で約40分


ワークショップ期間中のご昼食について

国語研周辺にはレストラン・食堂がほとんどありません。そのため、国語研にいらっしゃる際には、昼食をお持ちくださることをお勧めいたします。国語研周辺にはいくつかコンビニエンスストアがございます。また、立川駅構内と周辺にもテイクアウトの食事を売るお店がございます。